●生産的思考 せいさんてきしこう
AD
問題解決場面において,単に過去経験や既存知識の直接的適用による(再生的思考)のではなく,問題場面の再体制化によってのみ解決に達する思考。創造的思考とほぼ同義。ウェルトハイマーを中心とするゲシュタルト心理学者は,とりわけ直観的思考を強調し,生産的思考の特徴として次の諸点をあげた(恩田彰,1977)。[1]見透し(ケーラー),[2]中心転換(ウェルトハイマー),[3]機能的価値(“とにかく,こうなればいいのだ”という,解決の方法・手段が表す本質的特徴)の発見(ドゥンカー),[4]解決への方向づけ(マイヤー),[5]完結化の要求(コフカやハロワー)。一方,機能主義心理学者たちは,生産的思考の過程を分析し,検証の段階を含む数個の段階に区分した。たとえばワラス(1926)は,創造過程を,[1]準備,[2]温め,[3]閃き,[4]検証の4段階に分けた。この[3]は上記[1][2]に相当しよう。