●聖公会 せいこうかい
ヨーロッパ 英国 AD
イギリス国教会の系統に所属する,全世界に広まっている教会。国際的な結びつきとして,アングリカン=コミュニオンを形成し,ランベス会議をその公的な機関にもつ。イギリス国教会のカンタベリー大主教の指導的立場は,こんにちも変わらないわけであるが,そもそもこの教会の歴史的起源は,6世紀におけるアウグスティヌスを中心とした宣教活動にある。その後,宗教改革の時代に,教会は時の国王ヘンリー8世の離婚問題を契機としてローマ教皇の支配から脱し,さらにエドワード6世のときには,信仰的な改革も大きく前進した。メアリ1世の時に再び教皇への服従を誓って反動期を迎えたが,エリザベス1世の即位を機に,祈祷書と39カ条が制定され,独自の聖公会としての出発点がすえられた。聖公会が,カトリックとプロテスタントの“中道”を歩む歴史的事情はここにある。日本の聖公会は,アメリカとイギリスの聖公会の支援で,1887年に創設された。