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●西夏文字 せいかもじ

アジア 中華人民共和国 AD 

 11〜13世紀に西北辺境に栄えた西夏のつくった文字。契丹文字・女真文字と並んで西夏人の民族的自覚の現れとされる。その文字は西夏滅亡後もしばらく使用された。居庸関刻文(1345)にみえる西夏文は,その一例である。この文字は野利仁栄の創案になるといわれるが,ほかに李徳明・李元皇・野利過創製滝などがある。1876年イギリスのウィリーは居庸関刻文西夏文字を女真文字と解したが,その後,ドゥヴェリア・シャヴァンヌらの研究により西夏文字と確認された。1908年,カズロフカラ=ホト発見によって,おびただしい西夏古文書が発見され,とくに『番漢合時掌中珠』などの発見により,その研究は発展した。書体には楷書・行書・草書・篆書があり,漢字と同じく上から下に右から左に書かれる。大部分が表意文字で,とくに会意と諧声が多い。日本の西田龍雄は全文字の約2分の1の音を推定し,3分の1の意味を明らかにした。西夏語は現行のロロ=モソ語と同系統といわれる。

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