●生活の展開 せいかつのてんかい
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生活の展開とは,人間が生存していくための最も基盤的な生活の様相であり,その時間的経過・空間的広がりをも意味する。その対象は,衣食住から生業・人々の協同組織・年中行事・人の一生の通過儀礼など,日常性・地域性・具体性をもったものである。人類の文化と歴史の見直しと,そのなかで民族や国民それぞれの特質・独自性が問題となると,人類全体と各民族・国民の「生活の展開」をみていかなければならない。人類史・民族史という人類や民族の大多数に視点をあてた歴史叙述では,過去から現在までの日常生活の展開史が中心となる。歴史教育においても,事件史・事項史から生活の展開史へと歴史認識の重心移行が進められている。昭和45年版学習指導要領から入った高校「日本史」の〈文化の総合的学習〉と「世界史」の〈文化圏学習〉の基盤にあるものは,各民族・各国民大衆の生活の展開史であるといえる。