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●棲霞寺 せいかじ

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,江蘇省南京郊外の摂山の麓にある。489年(南斉の永明7),摂山に隠棲していた明僧紹が,その居宅を捨てて仏寺とし,かねてより親交のあった法度を招いたのが始まりである。そのあとをうけたのが遼東の僧朗で,ここにおいて彼は三論の学を唱えたのである。以後,僧詮・法朗をへて,吉蔵にいたって三論宗は大成され,関内の古三論に対して新三論または山門義という。寺の後方の砂岩壁には,僧紹の第二子仲璋と法度の発願によって巌窟が開かれ,のちに付近にも諸王公の助成によって造営が行われ,千仏巌と呼ばれている。内に無量寿仏を刻した大仏龕を中心に,北東に4窟,西方に20窟あり,今は磨滅がはなはだしいが,南朝の遺例は少ないので,重要な意義をもっている。また,明代造営の天開巌もある。そのほか,境内には隋の文帝の建立にかかる八角五層の石造舎利塔も残っており,古くから天下四絶の一つに数えられた名刹としての偉容をとどめている。

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