50音順    検 索

●セー

ヨーロッパ フランス共和国 AD1864 第二帝政

 1864〜1936 フランスの社会経済史家。パリの郊外サン=ブリスに生まれ,パリで育った。ソルボンヌ大学で学び,学位取得。1893年からレンヌ大学で教え,教授になり,1914年退職後も数々の業績を発表した。初めの労作『中世フランスの農民階級と荘園制』(1901)は名著といわれる。16世紀から革命にいたるブルターニュの農業史を書いたが,退職後,『近代資本主義の起源』(1926)などの商工業史や政治思想史も書いた。17,18世紀フランスの革命前夜の旧制度に関する研究が多い。彼は総合的能力にすぐれ,晩年の大作『フランス経済史2巻』(1936,初め独語で刊行,死後,仏語版)はそれまでの「社会経済史学」を集約したもので,「社会経済的発展の現在最も完全な図式」といわれる。また,『史的唯物論と歴史の経済的解釈』(1927)において歴史の方法論を述べている。歴史には経済的要因が重要だが経済決定論ではなく,思想や偶然の力を高く評価すべきだという。歴史を科学とは見るが法則科学ではなく,事実の関連や変化の諸条件の説明にとどめるべきだという。また,比較史の方法も重視した。