●スワデーシー
アジア インド AD
ヒンディー語で「自国で生産されたもの」を意味する。インド民族解放運動史上においては,20世紀初めにベンガル州を中心におこった国産品愛用の運動をさす。1906年インド国民会議派カルカッタ大会で,スワラージ・ボイコット・民族教育とともに新綱領として採用された。国産品愛用・民族産業振興・英貨排斥の運動はティラク(1856〜1920)らの指導により全インドに展開をみせた。スワデーシー運動はイギリスの民族工業抑圧により逼塞していたインド工業に大きな息吹を与えたが,当時すでに一定程度のブルジョワジーの成長があったこともこの運動の背景にある。スワラージと結合されて運動化されるなかで,インド一般大衆の民族的誇りを高めた反面,一方では,綿業を中心とするインド資本家の利益増進ともなった。ガンディー(1869〜1948)はカディ,(手織りのインド服)・チャルカ(手紡ぎの糸車)運動としてこれを具体化した。