●受領 ずりょう
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国司の別名であるが,遥任国司・重任国司と区別している。受領は任国に赴くが地方行政全般の任務を遂行することよりも,徴税請負人的性格が強く,その名は税金収入を受領する意からつけられた。したがって律令制が衰退していくにつれて発生している。受領には中・下級の貴族階層が多く任命され,彼らの利害が共通したことから受領層という一階層をうみ出した。彼らは徴税期になると任国へ赴いて富裕になり,任期が終われば土着して己れの勢力を張った。『今昔物語』に〈受領は倒るる所に土をつかめ〉とあるのは,当時のがめつい受領の考え方を如実に示している。
院政期になると,荘園の整理と絡んで中央の大貴族の勢力が衰えたことによって今まで抑えられていた受領層が浮かび上がり,彼らは院にとり入ってその近臣団を形成し,古代末期の社会・政治にその経済力で大きな位置を占めた。
【遥任】国司が在京して任国に赴かず,任国には代理の官(目代)を派遣し,政務をとらせる国司のこと。