●スメタナ
ヨーロッパ チェコ共和国・スロバキア共和国 AD1824 プロイセン王国
1824〜1884 チェコスロヴァキアの西部に位置するボヘミアで,醸造家の家に生まれた。幼少のときからピアノとヴァイオリンを学び,音楽的才能に恵まれて大作曲家になった。父はスメタナが音楽家になることを許さなかったため,家出して単身プラハに出て,ピアノと音楽理論をプロクシュに学んだ。彼は山岳地方の風俗や習慣,民謡・舞踊に親しみ,土地の人々のことを独自に学び,後の大作曲家になる足がためをした。作品には『ボヘミアのブランデンブルクの人々』『売られた花嫁』『ダリボル』『2人の後家』『リブッシェ』『接吻』『秘密』『悪魔の壁』などがあり,ボヘミア音楽の父と呼ばれた。彼の作品のなかで最もわれわれに親しいのはあの有名な交響詩《わが祖国》の第2曲「モルダウ」(1874)である。モルダウ川の流れを美しい華麗なメロディーでつづり,ときには激しくときにはロマンチックに,そしてときには静かに詩情豊かに謳(うた)いあげた曲である。