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●炭焼長者 すみやきちょうじゃ

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 炭焼長者の説話は,大きく初婚型・再婚型の二型に分けられる。[1]初婚型。炭焼きの男に高貴な娘が嫁ぐが,男は与えられた小判を投げ捨て,女は怒る。男は炭焼き小屋のまわりに金があることを教え,その金で炭焼きは長者になる。[2]再婚型。ある男が旅行中に堂に泊まり,そこの神によって,生まれくるわが男子の不幸,隣家の娘の幸を知り,帰って縁組の約束をし,男女は結婚となる。しかし,やがて男は女を追い出す。女は炭焼きと再婚して金の発見により幸福になる。男は貧しい笊売りとなり,偶然に女の家を訪ねて恥ずかしさのあまり竃の後ろで死に,竃の神となる。これらの説話は昔話あるいは伝説として語られる。伝説としては豊後国の真野長者(炭焼小五郎)が最も知られている。文献には『大和物語』『今昔物語集』『安居院神道集』『遺老説伝』などに,おもに芦刈りの男の話として載っている。この説話は鋳物師が管理伝承したらしく,中国大陸にも類話がみられる。