●スペンサー,H.
ヨーロッパ 英国 AD1820 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1820〜1903年 イギリスの哲学者・社会学者。進化論哲学の樹立者。両親(父は学校長)のせいで非国教徒。おもに自然科学書の猛烈な読書によって教養を高める。鉄道技師(1837〜1841)ののち,ジャーナリズムの職につき,“Economist”誌の副編集者(1848〜1853)となる。1851年“Social Statics”を上梓。進歩を偶然の所産ではなく必然のものと説く。女流作家エリオットや,ハクスリー・ミルなどと友人になる。1853年以降は叔父の遺産を相続してもっぱら思索と著述に耽って,『心理学原理』2巻(1855)・『生物学原理』2巻(1864〜1867)・『社会学原理』3巻(1876〜1896)など,総合哲学体系を構成する膨大な著作を残す。「適者生存」「生存競争」などは彼の造語。個人が社会より,科学が宗教より優位であり,科学と哲学は個人主義と進歩を支持すると説き,個人主義と進化論を統合。進化と解体は永遠に交替すると主張した。セオドア=ドライサーやT.S.エリオットなどにも影響を及ぼした。