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●スペンサー,E.

ヨーロッパ 英国 AD1552 チューダー朝

 1552ごろ〜1599 イギリスのエリザベス期ルネサンス朝の代表的詩人。“詩人のなかの詩人”と呼ばれる。ロンドンの織物職人の家に生まれ,1561年ごろ,新設されたばかりのマーチャント=テーラーズ校に入学し,1569年ケンブリッジ大学に入った。フィリップ=シドニーらと詩作のグループを結成した。シドニーの伯父レスター伯の知遇を得,1579年に田園詩『羊飼いの暦』を出版して詩壇に登場した。宮廷に入ろうとしたが果たせず,翌年レスター伯の友人のアイルランド総督グレー卿の秘書としてダブリンに赴いた。同地で20年近い歳月をかけてロマンス風叙事詩『神仙女王』を書いた。この大作は,エリザベス1世を意味する神仙女王に仕える,12の徳をそれぞれ代表する12人の騎士の物語で,計画では12巻から成るはずであったが,実際には6巻までと第7巻の一部が書かれた。この作品で彼は“スペンサー連(スタンザ)”と呼ばれる詩形を残すなど,後代の詩人に大きな影響を及ぼした。