●スペイン人民戦線 スペインじんみんせんせん
ヨーロッパ スペイン AD1936 スペイン共和政
1936年2月のスペイン総選挙に際して左翼諸政党が形成した協調体制。第一次世界大戦後スペインでは政情不安が続き,1923年以降プリモ=デ=リヴェラが王制のもとで独裁的統治を行ったが,世界恐慌の影響を受けて社会不安が増大したため1930年1月辞任して亡命した。それを契機に共和派の勢力が急速に伸びて翌年4月国王アルフォンソ13世は退位し共和制となったが,大地主・教会・軍隊などの右派勢力がこれに反発して依然国内は不安定であった。このような情勢下で,1936年の選挙では多くの政党が左右両派に分かれて争い,結局左派が勝って共和統一党のアサーニャを首班とする人民戦線内閣が成立した。政府は直ちに土地改革や教会弾圧などの進歩的政策を実行したが,右翼勢力はこれに対抗して同年7月フランコ将軍を立ててモロッコで反乱をおこし,イタリア・ドイツが反乱側に,ソヴィエト・国際義勇軍が政府側に与したため内乱が長期化した。