●スフラワルディー
AD1155
1155〜1191 ペルシアのイスラーム神秘主義(スーフィズム)思想家。ペルシアのスフラワルドに生まれ,ペルシアの各地で学んだのち,アイユーブ朝治下のシリアで活動した。彼はスーフィズムと古代ギリシア哲学,ゾロアスター教とを結びつけた独創的な思想を展開した。しかし,彼の学説は異端視され,保守的な学者たちの敵意をかい,サラーフ=アッディーンの弾圧を受け,アレッポで獄死した。そのため,「マクトゥール」(殺された者)という異名で呼ばれる。彼の学説は「イシュラーク」の哲学として知られている。「イシュラーク」の語は「火の輝き」と「東方」の二重の意味で用いられている。彼はすべての存在の根源を「光の光」と呼ばれる神的本質であると論じ,人間の魂が物質的絆からのがれて,至福の境地に到達することを求めた。彼に由来する学派は「照明学派」の名で呼ばれている。東方照明学の師。