●スフィンクス
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通常は人間の頭とライオンの胴体をもつ神話上の怪獣。エジプト語のシェセプ=アンク(生ける像)に由来するといわれる。なかでもエジプトのギザにある第4王朝のカフラー王のピラミッドに付属したスフィンクスは,王の生前の面影をうつし,最古・最大のものとして有名である。このスフィンクスは「地平線上のホルス(タカ)」を表し,太陽神ラーの象徴とされている。新王国時代以降,人頭のほかに牡羊のスフィンクスが神殿参道の両側に数千個連ねられたものもある。とくにカルナックおよびルクソールの神殿は好例である。エジプトのスフィンクスは男性神だが,フェニキアを経てギリシアに伝わると,魔性を有する有翼の女性として現れさまざまな伝説がある。なかでも,テーベ近くのフィケイオンという岩山に住み,通行人に「朝は4脚,昼は2脚,夜は3脚で歩く動物は何か」と謎をかけ,解けない者を食べていたが,オイディプスに「それは人間である」と答えられ,身を谷に投じて死んだという話は有名である。