●スパルテカ
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南太平洋域内貿易経済協力協定 Sauth Pacific ReGional Trade and Economic Cooperation AGreementの略語。オーストラリアとニュージーランドは,1960年代から南太平洋諸島の産業振興のためにそれぞれ独自の措置を講じてきたが,1970年代の中ごろからEEC(ヨーロッパ経済共同体)とACP(アフリカ=カリブ=太平洋諸国連合)諸国のあいだで締結されていたロメ協定を参考にして,より総合的な援助と経済協力の体制を確立する動きが強まった。1979年6月トンガのヌクアロファにおいて,SPF諸国の貿易・経済担当閣僚たちが,オーストラリアとニュージーランド両国政府に,島嶼諸国の生産物を関税免除で無制限に輸入する貿易協定の締結のため,外交折衝の開始を要望する決議を行い,その折衝を担当する高級委員会を発足させた。その決議は翌月ソロモン諸島のホニアラで開かれた第10回SPF会議で承認された。SPF諸島の高級担当官委員会は同年9月にスヴァで第1回,1980年2月同じくスヴァで第2回,同年5月キャンベラで第3回の会合を行って必要な協定を起草したが,協定補則に明記すべき品目について,オーストラリアとニュージーランドの意見が対立していた。そこで両国の品目はオーストラリアが補則第1と第2,ニュージーランドがその第3という形で発表されることになった。結局スパルテカ協定テキストは,1980年7月にキリバスのタラワで開かれた第11回SPF会議において,フィジーを除くほかのSPF諸国によって署名された。その後フィジーも署名,ヴァヌアツもSPFに加盟して署名している。この協定は前文と本文15条および付属補則で構成されている。協定はSPF加盟諸国をフォーラム島嶼諸国(全加盟国)と「より小さいフォーラム加盟諸国」(面積・人口の少ない,クック諸島・キリバス・ニウエ・トンガ・ツヴァル・西サモア,ただし所得水準の高いナウルは除外)に分けて,後者には特別措置が講じられるように配慮している。1980年からスパルテカは実施に移され,SPF島嶼諸国の輸出産業の開発振興にそれなりの効果をあげている。また,オーストラリアとニュージーランドは,その後も協定条項を弾力的に解釈して,島嶼諸国の輸出産業に有利な措置を考慮している。また,貿易振興と産業開発プロジェクトの推進のために資金を供与してもいる。