●ストラボン
ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD64
前64ごろ〜後21ごろ ローマ時代のギリシア人歴史家・地理学者。小アジアのポントスのアマセイア出身。アリストデモスに文法を,テュランニオンに地理学を学んだ。哲学的にはアリストテレス学派からストア学派に転じた。長くローマ・エジプト・小アジアなど各地を旅行し,晩年は故郷で送った。彼の47巻に及ぶ『歴史的略述』は失われたが,17巻の『地理誌』は大部分伝存している。全17巻のうち,最初の2巻が序論で,次の8巻が西方ラテン地域,次の6巻がアジア地域,残りの1巻がエジプトとリビアにあてられている。これは当時知られていたローマ帝国全域に関する,単に地理的叙述のみならず,伝説や歴史的叙述も含んだ重要史料である。とくに,小アジアとエジプトについての知識に詳しく,イタリア・ギリシア本土については知るところが少ない。