●ステレオタイプ
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紋切型と訳され,先入観と同じ意味に用いられる。もともとリップマンが「頭のなかの映像」,すなわち一定の対象についてのある程度固定的・画一的な観念やイメージの意で用いた。一般的には,客観的事実に相応しないで感情的判断にもとづく,比較的固定した態度や考え方をさしている。ステレオタイプは周りのうわさやマス=メディアを通じて,根拠があいまいなまま形成されていくものであり,一つの文化にかなり共通性がみられることが多い。ステレオタイプによって,社会一般に慣習とかしきたりのような安定した共通の行動基準がつくられる。この意味では,個人の適応にはある程度必要な機制とみることもできる。対人認知の面でも,ステレオタイプによって相手についての印象をかなり能率的に形成することができる。しかしその反面,“十把一からげ”の過度のカテゴリー化をするために,対人認知に誤解がおこり,偏見を生む素地にもなりかねない。