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●隅田八幡宮人物画像鏡 すだはちまんぐうじんぶつがぞうきょう

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 この鏡は和歌山県橋本市にある隅田八幡宮に日本最古の金石文として国宝に指定されている。江戸天保ごろの編著である『紀伊国名所図絵』にみえ,神功皇后の将来品という伝説がある。いわゆるホウ※注1※製鏡と呼ばれるもので中国後漢時代の画像鏡(漢式鏡)を,わが国で忠実に模造したと考えられている鋳銅製の円鏡である。これは比較的厚手で,鏡の背には中心にやや大きめの半球状の鈕(ちゅう)を置き,これをめぐって内区には漢式鏡によくみられる中国道教の伝説人物の東王父・西王母・騎馬人物が配され,その外側の銘帯には,つぎのような銘文が陽刻されている。〈癸未年八月日十,大王年ダン※注2※弟王,在二意柴沙加宮一時,斯麻念二長寿一,遣二開中費直穢人・今州利二人等一,取二白上同二百旱,作此意一〉(注句読点・返り点は筆者)男弟王を継体天皇と解し癸未年を503年とする説と,皇后が大和の意柴沙加(忍坂)宮にいた允恭天皇443年とする説がある。

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