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●煤払い すすはらい

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 一年間の家屋の煤を払い,歳神を迎えるための年中行事。現在では暮の25,26日に行うところが多いが,12月13日に行うのが全国的に古い日取りであった。この日を正月始め・年取りの始め・正月事始めなどと呼んで,松迎えや節木伐りなどを行う土地は多い。煤払いに用いた笹や葉でつくった箒は川に流したり,道祖神に納めておき,小正月の左義長のときに燃やす例は多い。北九州では,使用後丸く曲げて荒神棚に上げておき,翌年新しいのを供えたとき海へ流したという。東北地方では,煤払いの箒を煤男・掃男・煤掃男などといい,使用後屋外に立て,膳部や灯明・神酒を供えたという。煤払い後は,煤掃団子や煤掃粥などをつくり,親戚や近所に配る例は全国的である。神奈川県箱根町宮城野では,煤払いが済むと,煤掃団子と膾をつくり「おめでとうございます」といって近所に配って歩いた。以上の事例からも,煤払いはかつては,正月を迎えるための神聖な行事であった。

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