●鈴木大拙 すずきだいせつ
アジア 日本 AD1870 明治時代
1870〜1966(明治3〜昭和41) 本名貞太郎。也風流庵と号した。D.T.Suzukiとして知られる世界的仏教学者。金沢市に生まれ20歳ごろより参禅をはじめ,ひきつづき鎌倉円覚寺の今北洪川(いまきたこうせん,1816〜1892・文化13〜明治25)や釈宗演(しゃくそうえん,1859〜1917・安政6〜大正6)に参じて悟りを得た。このころ西田幾多郎(1870〜1945・明治3〜昭和20)や夏目漱石(1867〜1916・慶応3〜大正5)と交友をもつ。27歳のとき渡米,出版社に勤めながら仏教書を翻訳し,また著す。11年在米して帰国し,学習院大学をはじめ東京・京都の諸大学において仏教学を講じた。晩年鎌倉に松ケ岡文庫を開設し居す。95年の生涯に刊行した欧文・和文著書158の半数が英語で書かれたので,禅や浄土教を中心とする“日本的霊性”およびこれにもとづく“東洋思想”や“日本文化”が飛躍的に西欧世界に啓蒙された。〔参考文献〕久松真一他編『鈴木大拙全集』全32巻。1980〜1983,岩波書店。
『鈴木大拙禅選集』11巻別巻1,1960〜1963,春秋社。
増谷文雄編『鈴木大拙』現代日本思想大系 1964,筑摩書房