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●鈴木春信 すずきはるのぶ

アジア 日本 AD1725 江戸時代

 1725〜1770(享保10〜明和7) 浮世絵師。通称は次郎兵衛・次兵衛といい,長栄軒と号した。古くから西村重長の門人と伝えられてきたが,確かでない。初期の紅摺絵の段階では,鳥居清満・石川豊信・奥村政信・西川祐信らの影響を受けて,役者絵や美人画を描いている。春信が独自の画風を示すのは,1765年(明和2)絵暦の制作に関係したあとである。絵暦は月の大小だけを表した略暦で,江戸の俳人たちが趣向をこらして絵師たちにつくらせ,初春に配ったもの。1765年には,絵暦の交換会が何回も開かれるほど盛んとなり,この高まりのなかで春信は自らの画風をつくりあげ,また多色刷版画すなわち錦絵の開発をなしとげて,錦絵の祖と呼ばれた。古歌の心を現代風俗に見立てたり,現存する茶屋の看板娘を描くなど,繊細優美な美人画は世にもてはやされ,短期間に多くの作品をのこした。代表作には,『座敷八景』『水売り』『笠森おせん』などがある。