●助六劇 すけろくげき
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男達(おとこだて)万屋助六と遊女揚巻(あげまき)とを主人公とする浄瑠璃・歌舞伎劇の総称。その最初は1703年(宝永3),京都・大坂で同時上演された『助六心中紙子姿』および『京助六心中』にあるが,以後浄瑠璃では『ヨロズヤスケロクニダイカミコ※注1※(よろずやすけろくにだいかみこ)』(1735,並木宗助・丈助合作),『紙子仕立両面鑑(かみこじたてりょうめんかがみ)』(1768,菅専助作)が成立した。また江戸では1713年(正徳3),歌舞伎狂言『花館愛護桜(はなやかたあいごのさくら)』で,二世市川団十郎の助六が,揚巻の達引をめぐって,髭の意休や門兵衛との喧嘩が描かれ,以後脚本や演出に幾多の変遷をへて,荒事に和事を加えた世話狂言として完成,1832年(天保3)七世市川団十郎により,『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』として,歌舞伎十八番の内と定められた。花川戸助六実は曽我五郎で,名刀友切丸の詮議のため吉原へ出入して喧嘩をしかけて刀を抜かせていたが,結局愛人揚巻のもとに通う髭の意休のもっている刀がその名刀とわかり,これを殺して刀を奪うという。筋としては単純だが,歌舞伎のもつ色彩美・音楽美のなかに荒事・和事・敵役・滑稽な演技・女方芸などがすべて盛られていて,歌舞伎劇の代表的演目の一つとなっている。〔参考文献〕河竹繁俊『歌舞伎十八番集』『歌舞伎名作集15』
伊原敏郎『歌舞伎年表』
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