●スコット
ヨーロッパ 英国 AD1771 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1771〜1832 スコットランド生まれの詩人・小説家。はじめ法律家を志したが,そのかたわら情熱を燃やし続けた民謡収集活動の結実,『国境地方民謡集』や,処女長編詩『最後の吟遊詩人の歌』の好評に力を得て,文学の道に転向。スコットランドの歴史を題材とする『マーミオン』『湖上の美人』などを矢継早やに出して絶賛を博し,ワーズワースやコールリッジとともに,ロマン主義復興にあずかって力があった。その後鬼才バイロンの台頭によって,小説に転じたスコットは,1745年の反乱事件を扱った『ウェイヴァリー』を1814年に匿名で発表して空前の成功をおさめ,その後も歴史を扱った二十数篇の小説を世に出して,英国だけでなくフランスやロシアの文学にも影響を与え,歴史小説の祖といわれる。そのなかでは,わが国でも知られている『アイヴァンホー』のほか,『ロブ=ロイ』『ミドロウジアンの心臓』『ラマムアの花嫁』『レッドゴーントレット』などがとくに有名である。