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●鋤 すき

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人力によって土を掘りおこしたり、すくい上げる用具で、田畑の耕起・溝掘り・土木工事などに用いる。形状・使用法から櫂状鋤と踏鋤の二系統がある。櫂状鋤はスコップのように柄と刃床部が直線的につながったもので、唐古遺跡登呂遺跡などから同系の鋤が出土し、弥生時代から使われていた。大蔵永常の『農具便利論』(1822)にも8種が記され、また現行のものにも各種あるが、代表的な櫂状鋤としては京鋤・江州鋤・関東鋤などがある。溝掘り・耕起には刃床部の肩を足で踏んで土中に刃を押し込んで土をおこす。踏鋤は柄と刃床部が角度をもって「く」の字形につながった鋤で、柄と刃床部を一本の木の枝分れの部分からとって鋤先をはめた形式と刃床部に柄をすげてつくった形式とがある。踏鋤はほかに、柄鍬(えぐわ)・鋳鍬・踏鍬などともいわれ、中部地方以東の地方で、おもに畑の耕起や畦立てに用いられている。総じて軽い土性の所で使われ、耕起などには柄を両手でもって足で刃部の肩を踏んで土を返していく。