●菅原伝授手習鑑 すがわらでんじゅてならいかがみ
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浄瑠璃,五段。竹田出雲・並木千柳(宗輔)・三好松洛・竹田小出雲の合作。1746年(延享3)8月21日,大阪竹本座にて初演。菅原道真と藤原時平との確執,道真の左遷,没後に宮廷でおこった天変,北野および大宰府天満天神の縁起など,さらに道真にかかわる種々の俗説を採って背景として,梅王・松王・桜丸の三つ子の兄弟の父子夫婦,武部源蔵夫妻その他一門の苦悩とその克服を描いたもの。四段目において,「時平方が芹生の里で寺小屋を営む源蔵夫妻に,かくまっている道真の若君菅秀才を討つよう厳命し,若君の顔を知る松王を検分に派遣する。源蔵は若君と同年輩の寺子の首を討ち,松王はその首を認めて帰るが,実はその子こそ松王と女房千代とのあいだに生まれた小太郎であった……」と脚色する寺小屋の場はとくに著名である。このため初演(1746),江戸で興行するさいには市中の手習師匠に切落し札を配るなどの宣伝につとめ,成功を収めた。こののち浄瑠璃中の代表作の一つとして,しばしば上演されて今日に及んでいる。