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●菅原孝標の女 すがわらのたかすえのむすめ

アジア 日本 AD1008 平安時代

 1008(寛弘5)〜? 平安時代の女流文学者・歌人。『更級日記』(さらしなにっき)の作者。本名は不明。父孝標は菅原道真の後裔で学者。10歳のとき,孝標が上総の介に任命され赴任するのに同行し,都の文化や物語に憧れつつ育った。13歳のときに帰京し,『源氏物語』などの物語を入手して読みふけった。祐子内親王家に宮仕えののち,橘俊通と結婚し,家庭の安定や夫の立身出世を願う受領階級の妻としての生活を送った。51歳の年に夫が病死し,以後は来世における救済を願って余世を過ごした。確実な著作は『更級日記』のみで,平安時代の貴族の女の一生を歌をまじえて描く。最終の記事は1059年(康平2)52歳のときであるが,没年は未詳。日記中に自詠の和歌64首を収め,勅撰集に14首の和歌が入集している。『夜半の寝覚』(夜の寝覚)『浜松中納言物語』などの物語の作者であると伝えられている。