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●スヴァ Suva

大洋州 フィジー共和国 AD 

 フィジーの首都。フィジーを構成する最大の島ヴィチ=レヴ島の東南部にあり,港湾都市として南太平洋の中心となっている。1877年にイギリス領フィジーの首都と決定され,ヴィチ=レヴ島東方の小島オヴァラウの港町レヴカから,植民地政庁が移転してきたのは1882年のことであった。イギリスは1877年には西部太平洋高等弁務官府を創設し,フィジー総督をその高等弁務官として,ニュー=ヘブリデス(今のヴァヌアツ),ソロモン諸島,ギルバート島(今のキリバス),エリオ島(ツヴァル)諸島の統治をも担当させ,さらに,トンガとピトケアン島をも管轄させたので,スヴァは南西太平洋のイギリス領全体の首都といえた。その状態は1958年1月に西部太平洋高等弁務官府が,ソロモン諸島のホニアラに移されれるまで続いた。

 こうした南西太平洋諸島の中枢都市としての伝統を背景に,1878年に中央医学校が創設され,1885年から医学専門学校として,南太平洋の英語圏諸島からの学生を受け入れた。そして医療面では,スヴァは南太平洋におけるサービスの中心となった。こうした歴史を背景に,太平洋神学カレッジ(1965),南太平洋大学(1967)などの地域国際高等教育機関がスヴァに置かれた。

 南太平洋の交通通信網の中心でもあり,南太平洋委員会(SPC)のコミュニティ=エデュケーション訓練センター,地域メディア=センターなどが置かれているほか,南太平洋経済協力機構(SPEC)の本部がある。また,英連邦,ECなどの対太平洋諸島援助協力機関,アメリカの対南太平洋援助機関なども置かれている。日本の大使館もある。

 人口は6万3,628人(1976)であるが,隣接地区を含めた首都圏の人口は11万7,827人(1976)で,大平洋島嶼諸国のなかでは最大の都市である。