●ズィヤ=ギョクアルプ
アジア トルコ共和国 AD1875 オスマン帝国
1875?〜1924 トルコの思想家・詩人。トゥラン主義(全ユーラシアのトルコ系民族の大同団結を主張した民族主義)の父と呼ばれる。彼がトゥラン主義を広くトルコ人に呼びかけたのは,1911年に発表した詩集『トゥラン』が最初であり,続いて詩集『赤いリンゴ』(1914)・『新しい生活』(1918)において,そのトゥラン主義はさらに根強く主張された。その影響をもっとも強く受けたのは,青年トルコ党(正称は,統一と進歩のための委員会)であり,1908年のクーデタで,アブドュル=ハミト2世の専制政治を倒し,政権を握った彼らの思想的かつ政治的活動の根拠となった。ギョクアルプのトゥラン主義は,トルコ共和国建国の父,ケマル=アタチュルクによって,あまりにも夢想的だと否定されたが,今日でもそのトルコ民族主義に共鳴するトルコ人は少なくない。ただし,歴代のトルコ共和国政府は,公式には彼のトゥラン主義を否定する立場をとっている。