●水墨画 すいぼくが
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墨と毛筆による東洋画独特の技法と様式をもった絵画。“水暈墨章”“如兼五彩”などの効果をあげ,墨と筆法によって立体感を,濃淡によって色感・距離感を表現するもので,中国の唐中期におこり,北宋で形式が固まり,固い輪郭の筆法の北宗画と,輪郭を無視するやわらかい筆法の南宗画に分かれて発展,元・明に至って全盛となり,ほぼ完成の域に達した。中国絵画史上重要な地位を占めている絵画である。日本には鎌倉時代中ごろ,入宋僧によって宋元水墨画が,室町時代には明の水墨画が,江戸時代には明清水墨画が輸入され,禅林・武将のあいだで珍重され,その間如拙・周文・小栗宗湛・狩野正信・雪舟等楊・狩野永徳らが輩出,戦国末期から江戸期へは華々しいものがあり,狩野・雲谷・海北・長谷川らの諸派が研を競った。これらはほとんど北宗画系であったが,江戸期後半には南宗画系が全盛となり,文人画家・南画家が輩出した。日本ではこれらを略して北画・南画と呼んでいる。