●水経注 すいけいちゅう
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中国古代の地理書。40巻からなる。北魏のレキドウゲン※注1※(れきどうげん)(469〜527)の著で3世紀ころに記されたと推定される『水経』という水路誌に,注を加えたもの。しかし『水径』はあくまでも骨子で,彼の地理学上の知識や豊富な体験を織り込み,河川の流路にもととづく流域の歴史書となっている。黄河水系,淮河・揚子江水系,江南諸水系にいたる中国各地の1,252もの河川を詳細にたどり,流域の沿革,都邑,景観,伝説などを記述していて,行政区画によって地理を記入した一般の地理書とは異なる。また現在では手に入れることのできない文献が引用されている点からも,この書の意義は大きい。原書のうちの5巻分は,10世紀のころから失われており,18世紀以来,中国の学界においてこの書の研究が熱心に行われてきた。その訂補に多くの努力が払われた結果,1957年,楊守敬,熊会貞により文献学的研究の結集ともいえる『水経注疏』が発表された。
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