●新約聖書共同訳 しんやくせいしょきょうどうやく
アジア 日本 AD
日本における最初のカトリック,プロテスタントの共同翻訳による『新約聖書』。『新約聖書』はコイネー(ヘレニズム時代に日常用いられたギリシア語)で書かれ,現在,1,760以上の言語に翻訳されているが,日本語最古の完訳『新約聖書』としては,1880年(明治13)出版された『新約全書』が挙げられる。その後,ネストレ校訂原典からの『改訳』(文語訳)が1917年(大正6)公刊され,第二次世界大戦後まで広く用いられた。1954年(昭和29),日本聖書協会は時代に適応する『口語訳新約聖書』を完成(『口語訳旧約聖書』は翌年),さらに画期的な試みとして『新約聖書共同訳』の作業をすすめ,すでに1978年完成,『旧約聖書共同訳』も1985年に刊行を予定している。共同訳聖書のめざすところは,最も新しい権威ある校訂原典(聖書協会世界連盟発行のテキスト第3版,1975)を底本とし,学問的厳密さを堅持するとともに,読みやすい現代日本語に翻訳することである。したがって,教会の典礼・礼拝で用いられることを主目的としたものではなく,従来の邦訳聖書にとって代わるべきものでもない。