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●神馬 しんめ

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 めずらしい馬,すなわち黒身白髪・青身白髪毛など,蹄のめずらしい馬を奈良時代には朝廷に献納した。中国の符瑞の思想をかかげ,神馬は河の精であるといい,聖人の政の祥瑞としてたたえ大赦を行って調庸を免じ,慶雲と改元した。また神へ献納する馬の意として用いられる。『延喜式』には伊勢皇大神宮を始め諸社への祭料として規定されている記述がみえる。献納の動機は,神の乗るものを供し,目的は祈請で,神のたたりを防ぎ罪穢をはらうものとされている。その後は,武運長久,戦勝祈願に用いられている。とくに祈雨には黒馬,祈請には白馬がよいとされた。そのほかにもいろいろの地域の土着神に神馬を献ずることが行われ,神のたたりを防ぐこととなった。その後,生馬に代わって土製・木製・紙製の馬を奉り,ついで造馬あるいは馬形,馬代と称するものをつくり,さらに絵にした絵馬をもって代替する動きがすすんでいる。これも神馬献納の単純化を示すものといってよい。