●ジンミー
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イスラーム法でジンマ(安全保障)を与えられた人々,すなわち一定の租税負担を条件として生命・財産の安全と従来の信仰の保持を保障された非ムスリムをいう。預言者ムハンマド時代はアラビア半島内のキリスト教徒,ユダヤ教徒を指したが,正統カリフ,ウマイヤ朝時代は,被征服民,非ムスリムを指す言葉となり,かれらはズィンマの民と呼称された。理念的なジンミーは,一神教徒のキリスト教徒,ユダヤ教徒に限られるが,実際には仏教徒やゾロアスター教徒などの宗徒も含まれていた。9世紀以降,征服者と被征服者の区別は実態として意味を失い,ジンミーは純粋に法理論上の概念となった。体系化された法理論ではジンミーには以下のような権利と義務があった。権利−−生命・財産の安全と信仰の自由の保障。義務−−[1]ムスリムの主権の承認。[2]戦時におけるムスリムへの援助,[3]ジズヤ(人頭税)とハラージュ(土地税)の納入,[4]ムスリムの旅行者への毎年3日間の歓待。