50音順    検 索

●新批評 しんひひょう

北アメリカ アメリカ合衆国 AD 

 文学教育上の実際的な必要からアメリカで生まれた文学批評の方法。1930年代に始まり,1950年代ごろまで学界・批評界に圧倒的な影響力をもち,その余波・余映は種々の形をとり今日に及んでいる。個々の作品の構成要素を韻律,心象,語義,譬喩,象徴などにわたって緻密詳細に分析し,当該作品の調子,組成,緊密度などを調べて,内容・形式両面から作品の構造と本質を解明しようとする。作品をその作者の他の作品や時代,社会,作者の伝記などから切り離して考察することが多い。パウンドヒュームの思考を先駆としてリチャーズエリオットの実践を受けて,“The New Criticism”(1941)の著者J.C.Ransom はじめ,C.Brooks,R.P.Warren,Allen Tate,R.P.Blackmur,Yvor Winters,Kenneth Burke などが代表的批評家。

〔参考文献〕川崎寿彦『ニュークリティシズム概論』 研究社

川崎寿彦『分析批評入門』至文堂