●神判 しんぱん
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古代の神権政治(神聖)が,神意をきくことによって重要な国事を決定したように,人が有罪か無罪かの決定を神の意志によって裁判する方法。古代から中世にかけて日本や中国,インド,ヨーロッパにかけて,ほぼ全世界で広く行われたが,とくにインドで盛んだった。インドの古代法典の『マヌ法典』や『ナラダ法典』などによると,神判には次のような種類があった。[1]火神判,[2]米神判,[3]秤(はかり)神判,[4]毒神判,[5]神水神判,[6]嚼(しゃく)水神判,[7]沸油神判,[8]籤(くじ)神判,[9]毒蛇神判,などである。中国の記録には,[1]ペルシアの鉄火神判,[2]ベトナムのワニ神判,嚼米神判,[3]カンボジアの水神判,沸油神判,嚼米神判,[4]マライの水神判,沸油神判,決闘神判や,インドの神判の例が記されているが,中国でも先秦時代の羊神判や清代の蛇神判,沸油神判,杯卜神判などが伝えられている。しかしこれらの非合理性は,否定すべくもなく時代の流れや国家権力,裁判権力の伸張に伴って,証拠方法による合理的裁判に代えられていった。