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●神農 しんのう

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 中国,古代伝説の帝王。8人の皇帝を三皇五帝と総称するが,神農は伏羲・女禍とともに三皇の一人となっている。司馬遷は五帝より執筆を始めているが,唐の司馬貞は三皇に関する記述をまとめて,『史記』の古伝を補筆した。元来は江南の農業神であり,民衆に農耕や物産交易の方途を教えた神であった。しかし漢代以後になると,神仙家によって医薬の神・易の神・火の神として信奉されるようになり,農民だけではなく広汎な民衆の崇信の対象となるにいたった。なお『神農本草経』は,後漢より三国の時期に成立した本草学の古医書であるが,神農の名が冠されているのは神農が医薬の神として尊崇されていたことを示している。