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●新築祝 しんちくいわい

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 新しく家ができあがると,それを祝して新築祝をするが,昔と今とでは家の構造も異なっていたので,落成の意味も違っていた。太古においては家の大部分は屋根であったため,屋根の完成が家の完成でもあった。したがって今も各地に新築を祝して,グシ祭とか,フキ篭りという名のもとに完成祝をするところが多い。やがて屋根は家の部分にすぎなくなると,それも小規模になり引き続き内部の造作や壁面の整備に月日を要するようになる。すると完成祝というよりは家移り(引越し)祝という形になり,東京都,神奈川県などのように家見念仏なども行われるようになる。九州各地や宮城県,群馬県ではワタマシの祝というが,これは家の神を古い家から新しい家に移す意からきているといわれている。家移りがゆと称して,あずきがゆをつくり祝うところが各地にあり,このような形で家を披露したのである。