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●新体詩 しんたいし

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 明治時代における文語定型詩を中心としたものをいう。それまで「詩」といえば漢詩を意味していたが,西洋のポエトリイに相当する文学を採り入れるにさいし,日本の旧来の詩歌とは違うものであることを示すため,「新体ノ詩」「新体詩」と称し,1882年(明治15)刊行の井上哲次郎・矢田部良吉・外山正一の『新体詩抄』に始まる。『新体詩抄』は訳詩14編に創作詩5編を加えて編集され,撰者たちが傾倒していたスペンサーの進化論哲学が背景となっているが,おおむね詩としての内的生命力を欠き,運動は中絶した。しかし,その果たした啓蒙的な役割は大きい。その後,訳詩集としては森鴎外が中心となった『於母影』(明治22刊)が芸術的に高い水準を示した。個人的には北村透谷,島崎藤村,土井晩翠,蒲原有明,薄田泣菫らによって発展,日本近代詩の源流を成した。

〔参考文献〕百田宗治編『日本現代詩研究』1950,河出書房

長谷川泉『新体詩の形成』講座日本現代詩史1・1973,右文書院

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