●壬申戸籍 じんしんこせき
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1872年(明治5)明治政府による日本全国を対象とした最初の戸籍。壬申の年だったことからこの名称がある。前年4月の太政官布告戸籍法によって調製,従来の宗門改帳(宗旨人別帳)のように身分別・檀那寺別とは異なり,臣民一般・華族・士族・卒・祠官・僧侶をそれぞれの居住地について戸籍区を定め,屋敷番号順に登録した。現実の戸主を筆頭人とし,家族を直系尊属・戸主の配偶者・直系卑属・傍系親の順とした。各区に正副戸長を置き,区内の戸数・人員・生死・出入などを調べさせ,6年ごとに政府筋に提出することにした。なお,壬申戸籍には戸籍記載の上欄に,職業・財産や,また家持・借家人・借地人などの記載もある。これによって国家が身分階層別を破り,全国民を直接把握することになり,徴兵・就学・徴税などの近代化政策資料とした。1886年内務省令による戸籍制度実施までつづいた。〔参考文献〕新見吉治『壬申戸籍成立に関する研究』1959
福島正夫『日本資本主義と「家」制度』1967