●神事芸能 しんじげいのう
アジア 日本 AD
神社などで神に奉納される芸能の総称。わが国の芸能は,その発生において宗教的性格を濃くもっているため,その大部分が神事の庭に発する。外来系の舞楽は,寺院の法令に舞われる場合が多いが神社でも演じられ,ことに国風の倭舞・東遊びなどは神社の芸能といえる。神を勧請してその意志を聞き,神人ともに一夜を楽しむ神楽は,神事芸能の代表として,さまざまな方式で全国に分布する。猿楽の能を利用して,神の具体的姿を示現させるのも,この芸能の特色である。神に供える新穀を植える御田植神事。神を迎えての祭礼に,奉納芸能として演じられる田楽・細男・獅子舞・人形芝居・歌舞伎芝居,神をいさめ雨を乞う雨乞踊や,その御礼に踊られる風流踊など,各時代の芸能の大部分が,神事芸能として現在各地に伝承される。これらの芸能は信仰に伴って伝承されただけに,変革が少なく古い芸能がそのまま残されている場合が多い。