●神護寺 じんごじ
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紅楓の名所として名高い京都高尾にある真言宗寺院。高雄寺ともいう。『雍州府志』に,〈秋ニ到リテ楓葉紅ヲ染ム,誠ニ三秋之奇観〉と紹介され江戸時代から清遊の地であった。和気氏の河内国神願寺が源。天長年間(824〜834)この地に移る。古くは最澄の結縁灌頂の執行があり,空海入山後に真言宗となった。真言密教最初の灌頂は高尾山寺(神護寺)で行われたが弘仁3〜4年の3次にわたる受者の名を列記した「灌頂座名」(国宝)は空海の自筆である。金剛界灌頂の名簿には空海に伝授を乞うた最澄の名もみえる。本尊の一木造り薬師如来立像は延暦年間(782〜806)の作で,前身神護寺時代からの古作。多宝塔内の五大虚空蔵菩薩像五躯も平安初期彫刻の頂点とされる。源頼朝像・平重盛像と伝えられる似絵(国宝)は伝藤原隆能の作で鎌倉初期,歴代朝廷の護持が篤かったがとくに後白河法皇が熱心であった。それは寺運復興に活躍した文覚の情熱による。寺の名は神護国祚真言寺の略。わが国真言宗発祥の故地。
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