●清国行政法 しんこくぎょうせいほう
アジア 中華人民共和国 AD
台湾総督府編。6巻,本文7冊,索引1冊。中国,清の成文法規に現れた行政制度全般について,近代法の観点にたって,体系的に記述した文献である。臨時旧慣調査会第1部報告で,『台湾私法』と並ぶものであるが,『台湾私法』が,台湾の法律文書の蒐集を中心とする,現地の実態調査であったのに対し,『清国行政法』の方は,成文法規を中心とする文献の調査に重点を置いた。内容は,第1巻清国行政法・淵源・行政組織・官吏法,第2巻内務行政(1),第3巻内務行政(2),第4巻内務行政(3)・軍務行政,第5巻司法行政・財務行政(1),第6巻財務行政(2)からなる。その編さんは,1903年(明治36)総督府の命を受けた織田万が狩野直喜らとともに着手,1905年(明治38)第1巻を刊行し,1915年(大正4)索引を出してその業を終えた。記事は正確で網羅的であり,清朝制度の研究には不可欠の参考書である。なお,1967年(昭和42)大安から影印本が出ている。