●シンクレティズム
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歴史や伝統を異にする哲学上の学派あるいは宗教上の宗派が,相互に接触することによって生ずる意図的あるいは無意識的な結合によって行われる並存的・重層的融合のこと。哲学上では古代末期のアレクサンドリア学派の新プラトン主義的学説がこの名で呼ばれる。たがいに対立する学説を皮相的に結合する安易な態度を非難して用いられる場合がある。宗教上では,意図的な融合の例として,日本では神道と仏教の融合を試みた本地垂迹説にみられる神仏習合がある。キリスト教では,プロテスタント各派とカトリック教会の統合を意図した17世紀のカリクストゥスなどがある。無意識的な重層結合の例としては,日本の隠れキリシタンにみられるカトリックと日本の諸宗教との習合現象や,また中南米のアメリカ=インディアンの古来の神々とカトリックの聖者の同一視などがある。