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●讖緯説 しんいせつ

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 讖は単なる未来記または預言書で,図(と)または図讖(としん)とも呼ばれる。緯はよこ糸で,たて糸を意味する経に対していわれる。そして緯書には讖という未来予言的内容と緯という経書と深い関係をもつ内容との二つが含まれている。それゆえ両者は本来別であるが実際上は共存し,混同され一括されて讖緯説といわれる。讖緯説は前漢末,当時流行していた災異説の予言への偏向とともに,哀帝平帝のあいだにおこったとされる。王莽は当時のこの風潮を利用し,偽作の相つぐ符命によって漢室を奪った。この符命は讖を利用したもので緯書には関係はないといわれる。ところで劉秀河図赤伏符をみて挙兵に踏みきり,劉漢王朝を再興した。この符は緯書である。以後緯書は後漢の思想界をリードした。79年(建初4)の白虎観会議も経典解釈の典拠として緯書が多く引用された。その後馬融(ばゆう)や鄭玄(じょうげん)のような正統派の大儒でさえ緯書を信じて後漢末にいたった。