●地類 じるい
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おもに関東・中部地方の各地で用いられてきた親族用語の一つ。地名(じみょう)・地分(じわかれ)・地親類(じしんるい)などと同義。各地方・地域によってその意味内容は同じではないが,だいたい二つに類別して考えられる。その一つは,古い分家とか,その昔に土地を分割してやったものの家などで,地分け伝承をもっているものが多い。地類は田畑山林を近接ないし隣接して所有している例も少なくない。また愛知県の北設楽(きたしたら)郡には,苗字のちがう5軒の旧家が所々に持つ田畑を,5分の1ずつに等分して所有し,田植の折などには5軒が集団で一緒に宴会をするといった例も知られている。長野県上伊那郡の地類は,近隣地域でいうアイジ,つまり同族を意味する巻(マキ)と同じとみられている例として引かれる。二つめはごく限られた数軒の家の特別な組織関係で,多数の家が組織化されてできた巻と対照的に呼ばれている。