●シーリー
ヨーロッパ 英国 AD1834 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1834〜95 イギリスの歴史家。ケンブリッジ大学近世史欽定講座主任教授。ロンドン生まれ。出版業者の子。ケンブリッジ大学卒業。ロンドンのユニバーシティカレッジのラテン語教授をへてケンブリッジ大学教授(1869)となる。著書にはナポレオンとナショナリズムの対立を描いた『シュタインの生涯と時代』があるが,1883年発行の『英帝国膨脹史』で有名。帝国主義時代,新大陸でのイギリスとフランスの抗争を論じたこの著は,イギリス帝国発展を鋭い史観を働かせて因果的に追求したもので,イギリス人の感情に訴え大歓迎された。しかし大歴史家である彼は,大衆におもねるだけでなく,鋭い批判も下している。〈歴史は過去の政治であり,政治は現在の歴史である〉という生々しい現代的関心のもち主であり,晩年にはこの立場から『イギリスの国策の発展』などを著している。1894年Sirの称号を授与された。