●ショーロホフ
AD1905
1905〜84 ソヴィエトの作家。ドン河畔のコザック村で生まれた。1924年短編『ほくろ』でデビュー,1926年短編集『ドン物語』『るり色の広野』で早くも非凡な描写をみせた。次の4部の大長編『静かなドン』(1928〜40)はソヴィエト文学の最高傑作で,一躍世界的な名声を獲得した。内戦時の赤軍白軍の血みどろの戦いに翻弄され,激しい愛と憎しみのなかに生きるコサックたちの悲劇的な運命を,彼はリアリスチックなきわめて力強い筆致で描き出している。長編『開かれた処女地』(1932〜60)は農業の集団化をめぐって激しく争い戦うコサックたちを描く。ほかに独ソ戦に取材した未完の長編『彼らは祖国のために戦えり』(1943〜44),戦争によって何もかも失った傷ましい兵士の人生についての好短編『人間の運命』(1956)などがある。1965年にノーベル賞を受賞したが,『静かなドン』はほかの人の作という説もある。