●徐福伝説 じょふくでんせつ
AD
中国秦代の方士徐市(じょふく,徐福)についての伝説。徐市の生没年は不明。斉(山東省)の人とされる。『史記』によれば,皇帝は不老長生に異常な願望をもち,そのための方策を求めていた。それを知った徐市は,前219年(始皇28)童男童女をつれて,仙人のすむ海上の蓬莱・方丈・瀛洲の3神山へ不老長生の薬を求めんことを奏上し,許され実行した。しかし大魚にはばまれて得ることができず,多額の出費を残して終わった。この話が,後世変容していき日本が蓬莱であるとされ,日本への渡来が語られるようになった。一方,日本においては,徐市らの船が紀伊国熊野浦に着いたが,薬を得られず熊野の地に留まってその地の先駆者となり,童男童女を養育したという話が伝わり,現在の和歌山県新宮市郊外に徐市の墓が存在するというが,伝説の域をこえるものではない。
![]()