●ジョホール
アジア マレーシア AD
以前の表記ではJohore,西マレーシア最南部の州。面積1万8,984平方km。州都はジョホール=バル。当初ジョホールはマラッカ王国に属していたが,1511年ポルトガルによる同国王の征圧後,この地に逃れたスルタンによりジョホール王国がつくられた。ジョホール王国の繁栄は長くつづかず,17〜19世紀に,オランダ・イギリスの勢力が加わるに及んで急速に没落した。1826年英領海峡植民地の成立と同時に,ジョホールは独立の土侯国として認められ,第二次世界大戦後のマラヤ連邦成立までイギリスの保護下に置かれた。1830年以降,中国人の胡椒・薬草栽培者が入植し,河川沿いに小規模な交易中心地が形成され。ジョホールは,湿地帯という地理的特徴のゆえに,マレー半島の他地域との関係が薄かったが,1919年マレー半島西岸地帯とシンガポールを結ぶ鉄道が敷設されるに及んで,その歴史的孤立にも終わりをつげ,経済も急速に発展した。第一次世界大戦後には,ゴム栽培が大々的に導入され,錫・鉄の採掘も開始された。とくに鉄鉱山の開発には日本人の力が大きく与っている。今日のジョホールは,シンガポールの経済的後背地であり,シンガポールへの水道用水を供給していることでも知られる。